ずっと、ありがと。
うちの猫が死んだ。
急激に具合が悪くなって死んだ。
それでも月曜日、がんばって生きていてくれた。
ちょうど子供たちは夏休み、私は月曜日でお休み、息子も部活がオフで家にいたし、最後の1日、
ゆっくりお別れする時間をくれたあの子。
13歳でおじいになってきて、寝ていることも多くなり、元気なのは朝、寝ている息子にちょっかいを出すときくらいで。
朝、私にだいぶ早い時間にごはんくれとねだり、そこら辺で寝落ちしている息子にいたずらをして怒られて2階へ走り、2階にタンスの上で11時くらいまで過ごし、降りてくるとおやつくれとねだり、煮干しなどを食らうと、窓のサッシに肉球をあて、涼しい顔で外を眺めたり、洗面所に行き、トイレの窓から外を眺めたりして、あとは椅子の上でのんびりしてたあの子。
抱っこは大嫌い、病院怖い、甘えるのへたくそだし、そこら辺にオシッコをしたりなかなかの悪でしたが、晩年は寝ていると側に来て私から見えない背後に回り、ピタッと引っ付いてきたりかわいいところも見せてきていたけど、にゃ~と鳴く少し高い声も、もふもふの柔らかい毛ももう触れない。
頭をこすりつけてきていたと思いきやの甘噛み、犬並みに丸めたビニール袋を投げると持ってきてくれたり、セミを捕獲したよ!褒めて!と枕元にセミを持ってきたこともありました。
狩りがたぶん上手だったんだと思います。ゴキブリも出現したときスプレーを探しに行った私の代わりに、スプレーしやすいようにゴキの動きを弱めてくれていたりしました。
ゴキブリ出たらこんちゃん頼みだったけどそれも改めないと。
日曜日、娘がバイトから帰ってきてこんちゃんの様子がおかしいことに気付き、病院へ行ってくれました。
いつもお世話になっている先生がいてよかった。猫好きな優しい先生だからよかったんじゃないかな、こんちゃんも。病院きらいだけどさ。
エアコンはかけてあったけど熱中症かも・・・と娘が言っていたのでそうかぁ、ごめんねなんて思いながら仕事をしていました。
病院で診察してもらったら、肥大型心筋症という心臓の病気だそうで、血栓ができて後ろ足が麻痺して動かなくなる病気。
娘が気付いたとき後ろ足を引きずっていたそうで、病院から帰ってきたときには今夜が山です、好きなもの食べさせてあげてねと言われたそうで。火曜日、息があったら病院来てね注射しようと。
あまりに突然で娘さん泣いてました。
私も少し手が空いたとき病気のこと調べてみると、なかなかかわいそうな感じで、最後は息が苦しくなって亡くなるみたいでして、苦しまないで逝ければいいのになと思っていた私の期待はあっけなく打ち砕かれ。
好きなツナ缶を買って帰りましたが、食欲はほとんど無く足を引きずりながらも前足で自分のいきたいところへ移動していました。
おむつを着けさせましたが嫌がるので、好きなようにさせてました。暖かくしてあげてとも言われていたので、タオルケットで巻き巻きしたりしましたが、邪魔だ、移動したいみたいな感じだったので
移動した先でタオルを敷いたり枕をしてあげたりしてました。
狭ーいところに入っていってしまうので、こんちゃん、あれ、どこいった?なんてこともありました。
亡くなるとき姿が見えなくなるとか聞いたことがあったので、そういうことなのかな・・・と思ったり。
そんなこんなの1日があったので、今までありがとねと伝えることができたような気がします。
野良猫で貰い手を探していたお客さんから譲ってもらったこんちゃん。
しっぽの途中がぺたんこになっていて、絵本のこんとあきに出てくるこんちゃんが電車のドアにしっぽを挟まれてぺったんこになったのに似ているからという理由でこんちゃんになりました。
うちのこんちゃんはおばあちゃんに直してもらわなくても、大きく成長すると共にまん丸のりっぱなしっぽになりました。
猫ははじめて飼うのであまりこんちゃんのお気に召さなかったところも多くあったと思いますが、13年も一緒にいてくれて、どうもありがとう。
仕事であんまり家にいられないから、子供たちだけだとなんかかわいそうで、家の中に何か生き物がいてほしくて、飼いはじめたこんちゃん。
子供たちも大きくなり、それぞれやりたいこともできて、お母さん、何時に帰ってくる?なんて電話も来なくなり、子供たちだけで心配・・・なんてことがなくなったなぁと思っていたところ、こんちゃんが亡くなりましたので、ほんとになんかありがとうと朝、なでなでしながら伝えました。
そのとき息が荒くなって苦しかったろうに顔をこっちに向けてくれたので、そんなにがんばらずに苦しいから楽になれるといいね、こんちゃんはみんなにお別れの時間までくれてありがとと伝えました。
そのあと洗濯物を私が干している間に亡くなったんだと思います。
大好きなツナ缶も食べられず、苦しくて亡くなったこんちゃん。
最後があまりにもかわいそうで、亡くなったのは悲しいけど苦しくなくなってよかった。
全然甘えてくれなかったけど、それはそれでこんちゃんはおもしろかった。
もふもふのタヌキみたいな顔してて、よ~くみると柄がかぶいてて。
歌舞伎じゃ~んと子供とこんちゃんの柄をみて笑ったこともありました。
でも、全部かわいかった。全部、おもしろかった。
こんちゃん、天国で待っていてくれ。
私も天国行けるようにこれから、がんばるからさ。
娘撮影のもじもじこんちゃん。
収まりきらないが無理してでも収まろうとするこんちゃん。
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